海外でFX取引をして得た利益でも、確定申告によって納税をしなくてはなりません。海外のFXは雑所得扱いとなりますので、申告分離課税のような損益通算のシステムはありません。損失が出た場合は特に何かする必要はありません。税務署は海外のFX会社の収益状態を直接把握することはできません。
そのため海外に資金がある間は申告をしなくてもばれる可能性は低くなります。しかし得た資金はいずれ銀行送金などの方法で国内に戻す必要があります。銀行は海外からの送金に対して監視を行っていますので、この段階で税務署も把握することができるようになるのです。銀行は100万円以上の海外送金があった場合は、その目的と資金が何なのかを報告する義務があります。
まとめて出金する場合は銀行から確認の電話が入りますので、必ず答えるようにしておきましょう。答えないと送金は完了しません。また、租税条約による情報交換ができる国の場合は海外のFX会社であっても、所得の有無を確認することは可能です。税金を少なく申告したりまったく申告しないと、より高い税率を課せられることとなります。
納税は私たち国民の義務でもありますので、逃れようとはせずに正しい金額で申告するようにしましょう。海外で得た利益の場合は銀行送金で多額の手数料が取られることもあります。そうした手数料は経費として利益から引くこともできますので、経費がいくらかかったのかも把握しておきましょう。
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